DNAに刻まれている記憶ってありますよね。
分かりやすい例で言うと、夏祭りでの浴衣や祭り囃子。
ふだんは浴衣を着ることもないし囃子を日常的に聴くこともないのに、夏祭りで浴衣や囃子を見たり聴いたりすると
「やっぱり日本人は浴衣だよね〜、祭りはいいよね〜」
って思いません?
今回はそんな感じのおせんべい。
亀田製菓のごぼう日和です。
たまねぎ日和の方は前に食べたのでそのうちこっちも行こうと思ってたらずいぶん間が空きました。
別に意識してたわけじゃないけど、なんかごぼうって地味だよな、みたいに思って他のせんべいを食ってたと。
そういやこのシリーズはパッケージデザインが変わったんだな。
ごぼう日和を食べてみた
小包装を開けるとごぼうの香りが鼻腔をかすめます。
なんかもう、紛れもなくごぼうです。
さて、1個食べてみた最初の感想は、
「煮物だ」
でした。
筑前煮とかごぼうのしぐれ煮とか、あの感じです。
食べる前は「さっぱりとしたごぼうチップス」的なものを勝手に想像していましたんですよ。
ところが意外としっかりした味、しかも煮物を想起させるという、いい意味で期待を裏切られましたね。
これを食べた時はたまたま小腹が空いていたこともあって、このしっかりした味に思った以上に満足しました。うん、ごはんが欲しい感じ。
これくらいしっかりした味だと、このふわっとした軽い食感よりもしっかりした方が食べ応えあるかもしれない。薄焼きくらいでも合うような気がします。
たまねぎ日和の方もしっかりしたたまねぎ風味でしたが、こちらもごぼうの香りがしっかりしますね。
たまねぎ日和の方はかなりリアルな玉ねぎの匂いに好みが分かれるかもしれませんが、ごぼう日和の方はなんか落ち着く感じがします。
なんだろう、土の香りのような?(別に土の味はビタイチしませんが)
前に出るほど主張しないけど、しっかりと後ろに控えてくれているような安心感です。
現代の食生活では煮物ってどっちかというと地味な位置付けだと思います。
でも久しぶりに食べると
「・・・うん。そうそうこの感じ。」
ってな気になるんじゃないでしょうか。
または海外旅行なんかに行って純和食な煮物を食べた時にはきっと安心するような。
このせんべいはまさにそんな感じです。
日本人であればこの味は好きになる、というよりも当たり前の記憶に訴えかける味でしょうかね。(大げさですが)
なんかもー「なんか地味だから後回し」にしていて申し訳ないです。
というわけで私は今夜筑前煮を食いたいです。(またはしぐれ煮を)